【2024年版】通訳相場を徹底調査!1時間あたりの通訳相場を分野別で解説!

by TMJ JAPAN

通訳の仕事は、言語の壁を乗り越えて、人々が意思疎通できるようにする重要な仕事です。ビジネスや観光、国際会議、法的手続きなど、さまざまなシーンで活躍しており、その費用は気になるところでしょう。そこで、今回は通訳の1時間あたりの費用について徹底解説いたします。

目次

通訳相場に影響を与えるもの

通訳相場は、通訳に要する時間が同じでも、専門性や経験、資格、形式、言語ペアなど、さまざまな要因で大きく変動します。

専門性が高い案件は、通訳者の専門知識が求められるため、料金が高くなる傾向にあり、経験豊富な通訳者や資格を持つ通訳者も、同じように料金が高くなる傾向にあります。

電話通訳やオンライン通訳などといった通訳の形式によっても相場は変わってきます。

言語ペアによっての相場の違いを挙げると、一般的な英語と日本語という言語ペアよりも、珍しい言語ペアの方が相場は高く設定されています。

通訳分野ごとの相場の違い

 一般的に通訳の料金は、通常半日(約4時間)や終日(約8時間)単位で設定されています。

英語通訳の場合、半日は30,000〜50,000円、終日は60,000〜100,000円程が相場とされています。半日を4時間、終日を8時間で割ると一時間当たりの相場は約7,500〜12,500円となります。

また半日の通訳は終日の通訳に比べ割高になる傾向にあり、幅が広くなっていますが、目安としてはこの程度と考えてよいでしょう。

これは、依頼者が通訳会社に通訳を依頼する場合の相場で、通訳者はここから手数料などを差し引いた分を受け取る形をとります。

通訳者が仕事をする場合の平均時給は派遣社員で約1,400円、 アルバイトやパートで1,200円程度が相場のようです。以下、通訳分野ごとの相場の違いをまとめてみました。

ビジネス通訳

ビジネス通訳とは、ビジネスシーンにおける言語の橋渡しを行う仕事です。主な業務内容は、ビジネス会議や商談、プレゼンテーションなどの通訳です。

逐次通訳の相場は1時間あたり7,000〜12,000円、同時通訳の相場は1時間あたり9,500〜14,500円です。

ビジネス通訳には、語学力はもちろん、ビジネスの専門知識やスキル、ビジネスシーンにおける文化や慣習への理解が求められます。

医療通訳

医療通訳とは、医療現場における言語の橋渡しを行う仕事です。主な業務内容は、診察や手術、医療会議などの通訳です。

逐次通訳の相場は1時間あたり7,000〜12,000円、ウィスパリング通訳の相場は1時間あたり9,500〜14,500円です。

医療通訳には、経験や医学的専門知識が求められ、患者や医療従事者との円滑なコミュニケーション能力も必要になってきます。

法律通訳

法律通訳とは、法律の専門知識を活かして、法律に関する通訳を行う仕事です。主な業務内容は、裁判や契約書の作成、会議などです。

逐次通訳の相場は1時間あたり9,500〜14,500円、同時通訳の相場は1時間あたり14,500〜19,500円です。法律通訳には、法律の専門知識や経験に加え、高度なコミュニケーション能力が求められます。

技術通訳

技術通訳とは、技術分野における言語の橋渡しを行う仕事です。主な業務内容は、技術的な会議やセミナー、講演会などの通訳です。

逐次通訳の相場は1時間あたり12,000〜19,500円、同時通訳の相場は1時間あたり19,500〜24,500円です。

技術通訳には、経験や専門的知識が求められ、技術的な内容を正確かつわかりやすく伝達するコミュニケーション能力が必要になってきます。

学術通訳

学術通訳とは、学術分野における言語の橋渡しを行う仕事です。主な業務内容は、学術会議やシンポジウム、講演会などの通訳です。

逐次通訳の相場は1時間あたり14,500〜24,500円、同時通訳の相場は1時間あたり24,500〜29,500円です。

学術通訳は、学術研究や教育、医療など、さまざまな分野において、学術的な情報を正確かつわかりやすく伝える重要な役割を担っています。そのため、学術的な専門知識や経験に加え、高いレベルのコミュニケーション能力が求められます。

観光通訳

観光通訳とは、観光地や文化に関する知識を活かして、観光客と現地の人々をつなぐ仕事です。主な業務内容は、観光案内や通訳ガイドなどです。

逐次通訳の相場は1時間あたり4,500〜7,000円、ウィスパリング通訳の相場は1時間あたり7,000〜9,500円です。

観光通訳は、観光地や文化の専門知識と、観光客のニーズを的確に把握するコミュニケーション能力が必要になってきます。

イベント通訳

イベント通訳とは、各種イベントや式典、展示会などで、言語の橋渡しを行う仕事です。主な業務内容は、スピーチや発表の通訳、来場者への案内、会議の通訳などです。

逐次通訳の相場は1時間あたり7,000〜12,000円、同時通訳の相場は1時間あたり9,500〜14,500円です。

イベント通訳には、イベントのテーマや文化を理解し、スムーズで自然なコミュニケーションを実現する能力が求められます。

その他の分野

前述した以外にもスポーツ、芸術、宗教など、さまざまな場面で通訳が行われています。通訳の種類や経験、スキルによって料金は異なりますが、特に専門知識が必要とされる場合は料金が高めになる傾向にあります。

通訳相場料金表(1時間あたり)

各分野ごとの通訳相場料金表は以下です。

分野逐次通訳同時通訳
ビジネス通訳7,000〜12,000円9,500〜14,500円
医療通訳7,000〜12,000円9,500〜14,500円
法律通訳9,500〜14,500円14,500〜19,500円
技術通訳12,000〜19,500円19,500〜24,500円
学術通訳14,500〜24,500円24,500〜29,500円
観光通訳4,500〜7,000円7,000〜9,500円
イベント通訳7,000〜12,000円9,500〜14,500円

通訳の費用や報酬に大きく影響を与える条件

通訳を依頼する場合や、ご自身が通訳者として働く場合に、その費用や報酬などに大きく影響を与える条件を紹介します。

・通訳の内容や期間
・通訳者の経験・資格
・逐次通訳や同時通訳等の通訳形式
・交通費や延長などの追加料金

以上の四項目が通訳の費用や報酬に大きく関わってきます。
依頼する場合もご自身が通訳者として働く場合にも、以上の項目をしっかりと確認・相談してから進めることをお勧めします。

締め

通訳の料金や報酬は、通訳の種類や経験、スキル、言語、日時、場所など、さまざまな要素によって大きく異なります。そのため、初めて通訳を依頼する方も通訳者として働かれる場合も、料金相場を把握することが難しいかもしれません。

また、通訳会社によっては、1時間あたりの料金を公開していないところもあります。そのような場合は、半日や終日の料金を時間で割って計算することもできますが、実際には1時間のみの対応が可能かどうか、また、計算通りの金額になるかどうかはわかりません。

そのため、まずは信頼できる通訳会社を見つけて、その会社の料金体系や対応可能な時間を聞いてみることをお勧めします。

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