翻訳の副業で稼ぐ!初心者でも始められるコツとAIスキル

by TMJ JAPAN

近年、副業として翻訳に挑戦する人が増えています。在宅で好きな時間に働けて、語学力を活かせるのは魅力的ですが、いきなり翻訳で稼ぐのは難しいと思っている人も多いのではないでしょうか。今回は、翻訳の副業で稼ぐためのコツと、初心者が知っておくべき収入の仕組みを解説します。翻訳の仕事の探し方や、AI時代に求められるスキルもご紹介するので、ぜひ参考にして頂き、翻訳で副収入を得られるようになりましょう!

目次

副業でできる翻訳の仕事

本業の翻訳者と副業の翻訳者では、担当できる案件にある程度の差があります。本業の翻訳者は専門性の高い分野の翻訳や、大規模なプロジェクトを任されることが多いでしょう。

一方、副業の翻訳者、特に初心者の場合は、比較的シンプルな内容の翻訳から始めることになります。とはいえ、初心者でも副業でできる翻訳の仕事は数多くあります。例えば以下のようなジャンルが挙げられます。

ウェブサイトやアプリのローカライゼーション

海外のウェブサイトやアプリを日本語に翻訳するローカライゼーションは、比較的参入しやすい分野です。IT関連の専門用語の知識は必要ですが、原文の内容はシンプルなことが多く、未経験者でもチャレンジしやすいでしょう。

マニュアルや取扱説明書の翻訳

家電製品や機械のマニュアルなど、身近な製品の取扱説明書の翻訳も副業向きです。専門用語は出てきますが、文章自体は平易なことが多いため、未経験でも挑戦できる仕事だと言えます。

映画やドラマの字幕翻訳

英語の映画やドラマを日本語字幕に翻訳する仕事も、副業の翻訳者に適しています。セリフが中心で、1本あたりのボリュームもさほど多くないことから、隙間時間を活用して取り組むことができるでしょう。

メールやビジネス文書の翻訳

企業の業務に関するメールやビジネス文書の翻訳も、副業でこなせる仕事の1つです。ビジネス特有の言い回しなどに注意は必要ですが、1件あたりの分量は多くないため、本業の合間に請けられる仕事だと言えます。

いずれも、専門性や難易度が高すぎない分野の翻訳で、未経験者でも挑戦しやすいジャンルと言えるでしょう。本業の翻訳者が担当するような高度な内容ではないかもしれませんが、翻訳の経験を積むにはうってつけの仕事です。

副業としての翻訳は、すぐに高収入を得られるわけではありません。しかし、経験とスキルを積み重ねることで、徐々に単価や受注量を増やしていくことは可能です。本業の傍らで語学力を活かし、着実にキャリアを築いていきましょう。

初心者でも副業として始めやすい翻訳ジャンル
これらは翻訳初心者の方でも、語学力があれば始めやすいジャンルです。

翻訳の副業で稼げる収入の目安

在宅で、好きな時間に、スキルを活かして働けることが魅力的な翻訳の副業ですが、実際の収入はどの程度になるのでしょうか。今回は、前述した初心者の方でも挑戦しやすいジャンルの案件をベースに解説していきます。

また、実際の費用を見ていく前に、翻訳の収入における考え方を知っておきましょう。翻訳は、時給という考え方もありますが、1単語(ワード)という考え方が基本となっています。

つまり、何時間働いたかではなく、どれだけの量を翻訳したかで料金が変わるということです。その上で、専門性が高い内容の翻訳や、実績を積んでいるかなどの条件によって、1単語(ワード)あたりの料金が高くなるというのがざっくりとした仕組みになります。

最初は、時給換算すると厳しい条件が多いかもしれませんが、スキルアップをすることで割りの良い仕事にしていくことも可能です。

ウェブサイトやアプリのローカライゼーション

英日翻訳の案件で、1ワードあたり1.5円から2.5円程度の報酬がクラウドソーシングで提示されています。慣れれば1時間に400ワード以上翻訳できますが、それでも時給600円から1,000円程度が目安となります。

案件をこなして信頼を高めていくことで報酬がアップしたり、実績を積むことでより報酬の高い案件にアサインされる可能性があるので、そこを目指していくと良いでしょう。

マニュアルや取扱説明書の翻訳

英語から日本語へのマニュアル翻訳案件で、1ワードあたり2円から4円程度の報酬がクラウドソーシングで提示されています。専門用語の知識は必要ですが、時給換算では800円から1,600円程度が目安となります。

専門性の高い案件の方が宝珠も高くなる傾向にあるので、得意分野の専門性を高めていくと良いでしょう。

映画やドラマの字幕翻訳

映画1本あたり1万円から3万円程度、ドラマ1話あたり5,000円から1万円程度の報酬が一般的です。字幕翻訳は、1案件あたりの報酬は高めですが、納期が短いことも多く、時給換算するとそれほど高くない場合もあります。

例えば、納期が短い中で10時間頑張って、報酬が5000円だった場合、時給換算で500円な上に体力的にも大変な仕事になるかもしれません。

ただ、映画やドラマの仕事に興味がある人には、楽しく働けるというメリットもあるので、そういった方にはおすすめです。

翻訳の収入の仕組み
効率的に納品できればできるほど時給換算すると良い結果になります。しかし、質を落とすと継続的に案件をもらえなかったり、単価が上がらないなどデメリットも考えられます。

翻訳の副業で稼ぐためのコツ

翻訳案件の報酬は、言語ペアや専門分野によって大きく異なります。クラウドソーシングの案件を見てみると、英日翻訳で1ワードあたり2円から4円程度、日英翻訳だと3円から6円程度が相場と言えそうです。

仮に1時間に400ワード翻訳できるペースだと、時給800円から2,400円といった計算になります。ただし、クライアントとのやり取りなど、翻訳以外の作業時間も発生するため、実際の時給はこれより低くなる点に注意が必要です。

また、報酬は翻訳者の経験とスキルに大きく左右されます。専門性の高い分野や希少言語の翻訳だと、より高単価を狙えるでしょう。具体的には、英語よりもフランス語やスペイン語、ドイツ語、ポルトガル語などの方が高い傾向にあります。

また、ゲームの英語翻訳のチェック業務で、1ワードあたり5円から7円の報酬が提示されている案件があるなど、探してみると自身の興味のある分野のお仕事が見つかるかもしれません。

このように、クラウドソーシングを活用すれば、隙間時間を使って翻訳の副業を始められます。まずは小さな案件から経験を積んで、徐々に単価と受注量を増やしていくのが得策だと言えるでしょう。

翻訳のクオリティを高く保ちつつ、効率的に作業をこなす工夫が、安定した副収入につながります。

AI時代の翻訳者に求められるスキル

近年、AIの進歩は目覚ましく、翻訳で使われるCATツールと呼ばれるソフトウェアは、翻訳業務に欠かせないものとなっています。

CATツールを使うことで、過去の翻訳を保存し、類似した文章が繰り返し出てくる文書では、AIが自動的に翻訳を挿入してくれるなど、作業効率をあげることが可能です。

これはAIを活用した一例に過ぎませんが、さまざまな場面で活躍が期待できます。このようなAI時代に翻訳者に求められるスキルとして、ポストエディットのスキルは注目されるところです。

CATツールとは

ポストエディットのスキルを磨く

機械翻訳のポストエディットとは、機械翻訳の出力を人間が修正し、より正確で自然な訳文に仕上げる作業のことです。

近年のAI翻訳ツールの発展により、機械翻訳の精度は飛躍的に向上しましたが、まだ人間の翻訳には及びません。そこで、機械翻訳の後に人間が手を加えることで、効率と品質を両立させるのがポストエディットです。

ポストエディットとは

まとめ

翻訳は、語学力を活かせる魅力的な副業です。在宅で自分のペースで働けるのも大きな利点と言えるでしょう。

着実に実績を積むことで単価を上げながら、AIを駆使して効率的に質の高い納品物を制作していくことが翻訳で稼ぐためのコツです。ポストエディットなど、まだ新しい領域を極めていくのも面白いでしょう。

翻訳を副業にして、効率よく稼ぐためには多少の苦労はあるかもしれません。しかし、語学力というせっかくのスキルを存分に活かせるよう、今回お伝えした情報を活用していただければと思います。

TMJ JAPAN

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