概要
翻訳メモリとは、過去に翻訳された文章とその訳文をデータベース化し、再利用することで翻訳の効率化と品質の向上を図る技術です。
用語の解説
翻訳メモリ(TM)は、翻訳された原文と訳文のペアを記録・蓄積し、新たな翻訳時に類似または一致する文章があれば、それを自動的に提案することで翻訳者の作業を支援します。
代表的な例:SDL Trados Studio、memoQ、Memsourceなど
実際の利用場面
- 同じまたは類似した表現が繰り返される技術文書やマニュアルなどの翻訳
- 製品アップデート時の差分翻訳(更新部分のみを効率的に翻訳)
導入のメリット
- 作業時間の短縮と効率化
- 用語や表現の一貫性の維持
- 翻訳コストの削減
注意点/課題
- 定期的なメンテナンスや品質管理が必要
- 誤った翻訳がメモリに登録されると、品質低下を招く可能性がある