多言語翻訳とは?その定義から最適な依頼先を見つける方法をご紹介

多言語翻訳とは?その定義から最適な依頼先を見つける方法をご紹介

世界中でサービスを行う会社のウェブサイトや、各国に工場や支社をもつ会社のマニュアルなど、多言語翻訳のニーズは年々高まっています。翻訳業界も、機械翻訳の成長など日を追うごとに進化していると言える状況です。その中で、「どこに・どんな方法で翻訳をしてもらうのか」といった発注の難しさも課題となっています。今回は、多言語翻訳の最適な依頼先を見つけるための方法をまとめました。

目次

多言語翻訳の定義

多言語翻訳について、おおよその理解は多くの方がしていると思われますが、曖昧な部分がある人もいるのではないでしょうか。

本記事を進めていく上でも共通の理解を持つために、ここでは多言語翻訳の定義を以下にまとめました。

・1つの言語から複数の言語へ、または複数の言語から1つの言語への翻訳

・英語や中国語など話者人口が多い言語から、通訳者等の数が少ない希少言語まで、幅広い言語に対応する翻訳

・ウェブサイト、製品マニュアル・カタログ、契約書・法律文書、映像コンテンツ(字幕・吹き替え)など、様々なコンテンツを複数の言語に翻訳すること

・言語だけでなく、現地の文化や慣習を理解し、適切にローカライズすることも含む(例えば、英語圏の国は遠く離れた地にもあり、全く同じ翻訳文は効果的ではない場合もある)

つまり、多言語翻訳とは、1対1の言語ペアではなく、1対多または多対1の翻訳を指しますが、言語の多様性に対応しつつ、言語間の文化的差異にも配慮した翻訳と言えます。

多言語翻訳の手法とそのメリット・デメリット

多言語翻訳の手法には、プロの翻訳者による翻訳と機械翻訳の2つがあります。どちらが良いかは、依頼内容によって異なりますが、それぞれのメリット・デメリットをまとめました。

プロの翻訳者のメリット・デメリット

最大のメリットは、品質の高さです。言葉のニュアンスや文化的背景を理解した上での翻訳が可能で、文脈や状況に合わせて柔軟に対応することもできます。また、独自性と創造性に優れた翻訳もできるなど、高品質な翻訳が可能です。

デメリットとしては、機械翻訳と比較して、納品までに時間がかかる点や、多言語を翻訳するために複数の翻訳者が必要になるため、コストがかかる点です。

機械翻訳のメリット・デメリット

プロの翻訳者と比較して、大量の文書を短時間で処理することができ、低コストでの翻訳が可能です。また、誰でも簡単に利用できるツールが増えている点も魅力と言えるでしょう。

デメリットとしては、品質とセキュリティの面が、プロの翻訳者よりも劣る点です。現状の機械翻訳では、言葉のニュアンスや文化的背景の理解が不十分な部分があり、文脈や意図の理解ができず誤訳や役抜けといったリスクがあると言われています。

また、機密情報の翻訳の場合、セキュリティ面での不安があるため、機械翻訳の使用は避ける傾向にあります。

それぞれの手法のメリット・デメリットを理解して、ケースによって使い分けれると良いでしょう。
それぞれの手法のメリット・デメリットを理解して、ケースによって使い分けれると良いでしょう。

多言語翻訳の依頼先を選ぶポイント

実績と専門性

対象言語や分野において、豊富な経験と高い翻訳品質を持つ会社を選ぶことが望ましいです。これは多言語でなくても同じになりますが、多言語の場合はより選定が難しいでしょう。

ホームページなどの情報だけでは判断がつかない部分もあると思うので、気になる会社には実際に問い合わせてみることをおすすめします。

プロジェクトの管理体制

特に大規模な翻訳プロジェクトでは、複数の翻訳者が関わることになるので、管理体制が整っているかが重要なポイントとなります。全体の進捗管理に加えて、品質管理も適切に行える会社が望ましいです。

多言語翻訳の依頼方法

多言語翻訳は、一つの会社にまとめて依頼をすることが一般的ですが、複数の会社に分けて依頼をするケースもあります。

一つにまとめて依頼をすることで、品質の一貫性の確保と管理が容易な点がメリットとして挙げられます。しかし、翻訳会社はそれぞれ強みが違っており、言語や分野によっては品質が落ちるかもしれません。

その場合に、複数の会社に依頼することで、それぞれの強みを活かせるようにすることも考えられます。ただし、依頼者側の管理コストが上がってしまう点は、十分に理解しておく必要があります。

また加えて、更に高品質に仕上げることを重視する場合には、翻訳を対応した翻訳会社ではない、異なる翻訳会社へセカンドオピニオンとして校正・チェックを依頼する選択肢もあります。但し、さらにコストが発生することも踏まえて検討することが必要です。

多言語翻訳の費用と納期

多言語翻訳の費用は、言語の組み合わせや分野、文章量などによって大きく異なります。一般的に、英語と日本語の組み合わせは比較的リーズナブルですが、希少言語や専門性の高い分野は割高になる傾向があり、これは多言語に限らず翻訳業界ではスタンダードと言えるものです。

また、納期が短くなるほど費用が高くなるので、計画的に依頼ができると良いでしょう。例えば、通常1ヶ月ほどかかるプロジェクトを10日で納品してもらわないといけない事態になってしまうと、受注をしてもらえた場合でも、通常の価格に特急料金が上乗せとなります。

コストを最適化するには?

ただ安くしたいのであれば、最も安く受注してくれる翻訳者を対象言語の数だけ探してくれば良いことになりますが、品質や管理の面を考えると最適ではないかもしれません。

品質や管理、コストなどを総合的に見て、最適化するためにはどのようにすれば良いのでしょうか。まず考えられるのは、一つの会社にまとめて発注をするのか、複数の会社に分けるのかといった部分です。特に、大規模なプロジェクトになる場合、一つの会社にまとめて依頼をすることで、ボリュームディスカウントが期待できます。

特に、今後継続的にアップデートした箇所の翻訳を行う場合には、1つの会社にまとめて依頼することで、用語・文章単位の記憶ツールを活用し、作業の効率化とコストダウンを実現しながら品質の向上をすることが可能です。

まとめ

近年のビジネスにおけるグローバル化に伴って、多言語翻訳の重要性は増してきました。今後も、多言語翻訳の需要は増していくでしょう。

その際に課題となるのが、どこに発注をすれば良いのかと言う点です。何ヶ国語に訳すのかにもよりますが、通常の翻訳を依頼するよりも、最適な依頼先を見つけることが複雑化することは間違いありません。

何ヶ国語に訳すのか以外にも、重視するポイントや予算など、企業によって最適な依頼先は違ってきます。そこで、本記事の内容をご覧いただく事により、適合する可能性がある翻訳会社を絞ることに寄与することはできるはずです。

グローバル化の重要なポイントにもなる多言語翻訳を、ぜひ最適な翻訳会社に依頼してください。

有限会社TMJ JAPANセールス&マーケティング

満尾

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