翻訳者ってどんな仕事?

翻訳者ってどんな仕事?

翻訳と聞くと「日本語の文書を英語にする」など、翻訳者の仕事のざっくりとした部分は多くの方がイメージできるのではないでしょうか。しかし、具体的にはどんな仕事内容で、どのようなルートで翻訳者になるのか、そのメリットやデメリットなどはあまり一般的ではないかもしれません。今回は翻訳者について解説していきます。

目次

翻訳者の仕事内容

一口に翻訳と言っても、さまざまな種類の翻訳物があります。例えば、近年増加傾向にある「動画翻訳」やビジネスシーンでよく使われる「提案書翻訳」など、その種類は豊富です。

それぞれ言語を変えるという点では同じですが、分野の専門知識を持っている事が重要なものや、文章力に秀でていた方がベターなケースもあるでしょう。

自身の専門分野でしか仕事が得られないわけではありませんが、大きくは小説等を翻訳する「文芸」、契約書や論文サポートなどビジネスシーンで使われる「実務」、映画やドラマに代表される「映像」の3つのジャンルに分けられます。

TMJ JAPANでもさまざまなご依頼を頂いており、ジャンルに適した翻訳者をアサインしております。詳しくは翻訳サービスページにてご確認ください。

実際にはさらに細分化されたジャンルの案件となります。
実際にはさらに細分化されたジャンルの案件となります。

翻訳者になるためには

特別な資格は必要ありませんが、翻訳の専門学校や大学の外国語大学出身者などが多いと言われています。英語であればTOEIC900点以上など、語学力は必須と言えるでしょう。英語の他にも中国語やフランス語、韓国語など、世界各国の言語の翻訳に需要があります。翻訳者になるためには、フリーランスと正社員として働くという大きく分けて2種類の働き方が一般的です。

フリーランス

正社員として働かず、直接企業から案件を受託するケース、または翻訳会社に登録をして仕事をする形が一般的なフリーランスの翻訳者です。フリーランスなので毎日の出勤や1日8時間の時間拘束等はありませんが、収入面では心配もあるでしょう。

固定給ではないので、当然ながら案件がない限りは収入もありません。場合によっては、1日8時間以上を休みなく働く必要が出る場合もあるでしょう。

しかし、忙しくなればその分収入も増えるのでやりがいを感じるなど、フリーランスの働き方があっている人もいると思います。

正社員

企業に正社員として働く場合は、収入や働き方の面で安定はしているでしょう。仕事内容も所属する会社に必要な文書の翻訳なので、似た内容のものが多くなる傾向にあると言えます。

しかし新しいことにチャレンジしたい、頑張り次第で収入も大きく伸ばしていきたいなどの思いがある方には、やや退屈かもしれません。

翻訳会社で正社員として働く場合、幅広い案件を行う事ができますが、専門性の高い文書はフリーランスに発注される事が多いと言われています。

幅広い業務をこなすという点で一つの分野に専門性が高い人を雇うメリットが少ない点や、専門性が高い人材は純流によっては出番が少なかったり、高給を支払う必要があるかもしれない点などがその要因として考えられるでしょう。

翻訳者になるための一般的な流れです。
翻訳者になるための一般的な流れです。

翻訳者になるメリット

フリーランスで働ける

時間に縛られず自分のペースで働けるフリーランスは、近年若者を中心に憧れを抱く人が増えている働き方です。翻訳での収入が安定するまでは、副業として翻訳会社に登録して働いたり、違うアルバイトと掛け持ちで働くなども考えておく必要はあるかもしれません。

高齢からでも始められる

元々語学に精通していない場合はかなりハードルが高いかもしれませんが、語学力に自信がある方は年齢を問わず仕事を得られるチャンスがあります。高齢になるとどうしても好条件での働き口を見つけることは困難になりがちですが、スキルさえあれば高齢からでも始める事が可能です。自宅にいながら働ける点も、高齢の方にとっては良い条件と言えるのではないでしょうか。

場所を問わず働ける

基本的にパソコンがあれば、働く場所はどこでも良いと言えるお仕事です。会社によっては出社が必須のケースもあるかもしれませんが、作業自体はどこでもできるでしょう。極端に言えば海外にいながら仕事をすることも可能で、そう言った意味では夢のある仕事と言えるかもしれません。

翻訳者になるデメリット

仕事に飽きがくる

1人でパソコンにひたすら向き合う仕事なので、合わない人は飽きがきてしまうかもしれません。働き方によっては仲間との達成感や新たなチャレンジなど刺激的な体験が少なくなってしまうことも懸念点でしょう。その分働き方などでメリットもあるので、どっちが大きな割合を占めるかでメリットにもデメリットにもなる要素と言えるかもしれません。

翻訳だけが仕事ではない

翻訳物の種類によっては、ただ文書を翻訳するだけでなくレイアウトも考える必要があるでしょう。翻訳とはまた別のスキルになり、慣れない人には苦痛な作業となるかもしれません。ただし慣れてくれば大きな問題となるほどのことでもないと言えます。

運動不足になりがち

特に在宅勤務の場合、座りっぱなしの作業になるので腰を中心に体のケアは必須でしょう。出社をするだけでも多少の運動になると思いますが、それすらない状況なので自分で動く時間を作らなければ運動不足が顕著になってもおかしくありません。日々の体のケアは頭に入れておきましょう。

メリットがある反面、運動不足の心配などデメリットにも目を向けておきましょう。
メリットがある反面、運動不足の心配などデメリットにも目を向けておきましょう。

翻訳者の収入

フリーランス

平均すると200万〜500万円ほどの年収と言われています。単価や仕事量によって大きく違いがあるので、限りなく0に近い人もいれば1000万円を超える人もいるなど、幅が大きい働き方と言えるでしょう。

正社員

平均すると300万〜600万円ほどの年収と言われています。翻訳以外の業務対応が必要な分、一般的な会社員より少し高めの水準といったところでしょうか。フリーランスよりマックスで稼げる年収は低いと言わざるを得ませんが、毎月固定給を得てボーナスももらえるなど安定した生活を望む場合にはおすすめです。

言語による変動

日本では英語の翻訳者は増加傾向にあり、特に英語を日本語に翻訳する際の単価は抑えめになってきている言われています。反対に翻訳者が英語ほど多くない言語は、単価が高めに設定されているでしょう。

収入で考えると、英語は単価が抑えめになっているとは言え件数が多く、ロシア語などマイナーと言える言語は単価が高くても件数が少ないので、どちらが稼げるかは一概には言えません。

働き方や仕事量に加えて、実績やスキルなどによって単価にも違いがあります。
働き方や仕事量に加えて、実績やスキルなどによって単価にも違いがあります。

まとめ

翻訳者という一般的には内情が見えづらい職業について解説してきました。翻訳者を目指すために語学を勉強する方もいるかもしれませんが、基本的には興味があったり得意なスキルを活かした仕事と言えるでしょう。

翻訳会社に登録をすることで就職をしなくても仕事を得られる可能性はありますが、実際の案件にアサインされるか、どの程度の仕事量を得られるかは自分次第なので厳しい世界とも言えます。

安定した生活を送りながら翻訳者として生活するために正社員として働く道もありますが、一企業に必要な人員が限られていると思うので、狭き門をくぐり抜けることが必要です。

しかし翻訳者としてのお仕事は、誰かにとって必要な文書を言語の違う人たちにも同様の意図を持って伝えることができる有益な仕事であり、翻訳者になることは意義あることと言えるのではないでしょうか。

有限会社TMJ JAPANセールス&マーケティング

満尾

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