翻訳料金の仕組みと相場を理解して賢く発注しよう

翻訳料金の仕組みと相場を理解して賢く発注しよう

企業のグローバル化が進む中、翻訳の需要は年々高まっています。しかし、翻訳サービスを利用するにあたって、料金体系が複雑でわかりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。今回は、翻訳料金の仕組みと相場について解説し、賢く発注するためのポイントを紹介します。

目次

翻訳の料金相場に影響する要因

翻訳料金は、原文の文字数やワード数をベースに算出されるのが一般的です。

日本語の場合は1文字あたりの単価×文字数

英語の場合は1ワードあたりの単価×ワード数

1文字(ワード)あたりの単価は、翻訳会社によって料金に違いがあり、同じ翻訳会社内でも言語や分野によって単価が変動します。

また、実際の料金は言語、分野、専門性、納期、品質等の様々な要因によって決まります。例えば、言語が英語や中国語など話者人口が多い言語ほど単価が低く、あまり知られていないような希少言語は高価になる傾向があると言えるでしょう。

医療や法律など高い専門性が求められるものも単価が高い傾向にあります。医療系の専門用語や翻訳対象国の法律に合わせた翻訳は、非常に専門性が高く、通常の翻訳とは単価が違うと言われても納得ではないでしょうか。

さまざまな要因が翻訳の料金に影響するので、見積もりを翻訳会社に出してもらうと良いでしょう。
さまざまな要因が翻訳の料金に影響するので、見積もりを翻訳会社に出してもらうと良いでしょう。

翻訳の料金相場

提案書翻訳

事業やプロジェクト計画書、企画書など、ビジネスを成立させる上で重要な役割を担う文書です。一般的な文書より、少ない文字数で相手を伝わる内容にする必要があるため、意図や考えを表現する語彙力・スキルが求められます。

例えば、PowerPoint 30ページの新事業プロジェクトの企画書を英語に翻訳する場合の価格は20万円程度になるでしょう。資料内にテキスト編集できない画像箇所が含まれる場合には、1画像当たりDTP作業料で1,000円ほどが加算されます。

サイト翻訳

企業のホームページやECサイトなどの翻訳です。場合によっては、対象国の人々に刺さるようにローカライズすることも求められます。

例えば、海外企業のホームページを日本語に翻訳をする場合の費用は、50万円ほどとなることが一般的です。

動画翻訳

セミナーや説明会など、さまざまなイベントの動画やYouTube動画などの翻訳です。世界中の人に発信することを目的とする場合も多く、多言語翻訳のニーズが高い分野と言えます。

例えば、ビジネス関連ウェビナー45分の動画を翻訳するときの料金は25万円ほどです。翻訳に加えて、動画内にテロップ(字幕)を挿入する場合には、合計で40万円ほどになるでしょう。

契約書翻訳

企業間で交わされる業務委託契約書や会社と従業員で交わされる雇用契約書などの翻訳です。グローバル化が進む社会の中で、海外企業との契約や外国籍社員の雇用は、多くの企業のとって身近なものになっていると言えます。

例えば、日本で使用している5ページの雇用契約書を英語に翻訳する場合の料金は15万円ほどです。

書籍翻訳

日本の書籍を海外向けに翻訳をします。書籍の電子化が進み、世界各国へのリリースを視野に入れる動きが増えたことで、ニーズが高まっている分野です。

日本語のビジネス関連書籍を英語に翻訳する場合の料金は350万円ほどが一般的な料金です。

マニュアル翻訳

業務の手順や取扱説明書などの翻訳です。企業が海外支店や海外の工場等を持つ場合に、品質を担保するために質の高いマニュアル翻訳は不可欠と言えます。

海外製品の英語で記載されている取扱説明書を日本語に翻訳する場合の料金は60万円ほどです。

医療翻訳

医療に関わる文書の翻訳を行います。論文や文献など専門性の高い文書を翻訳するスキルが求められます。

海外の医学論文を日本語に翻訳する場合の料金は120万円ほどです。

翻訳を依頼する前の注意点

翻訳の料金は、言語や専門性など文書によっても差がありますが、納期や品質などによっても違いがあります。ご自身の求める内容を、文書以外の面でも注意しておくと、予想外の高額な見積もりになるなんてことを避けることができるでしょう。

例えば、「発注後にすぐ納品してほしい」など超短納期での依頼の場合、通常の単価よりも大きく費用がかかる会社が多いです。後から追加の作業が出てしまう場合も同様に高くつく場合があるので気をつけましょう。

また、求める品質によって、翻訳者のレベルを変えることも選択肢の一つです。品質は問わないという場合は、フリーランスの翻訳者を探す、あるいは機械/AI翻訳を活用するなど、料金を抑える方法はあります。

反対に高品質を求める場合には、対象分野に対して専門性の高い翻訳者のアサインや、翻訳工程にネイティブチェックを含めるなど検討する必要があるでしょう。

チェックポイント

  • 翻訳の目的と希望する品質レベルを明確に伝える
  • 過去の類似案件の翻訳サンプル、用語集/スタイルガイドがあれば提供する
  • 納期やネイティブチェックの要否を検討しておく
  • 料金見積書に特急料や追加作業の有無を確認する

まとめ

翻訳料金は言語、分野、文字数、納期、品質等の様々な要因で決まります。発注者は自社の目的に合った品質とコストのバランスを考えて翻訳会社を選ぶことが重要です。

事前の入念な準備と翻訳会社とのコミュニケーションを心がけることで、高品質な翻訳を適正な料金で入手することができるでしょう。翻訳の料金は、会社ごとに違いがあるため、不安な場合には相見積もりを取ることをおすすめします。

有限会社TMJ JAPANセールス&マーケティング

満尾

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