同時通訳とは何か?求められる技能や必要となる場面

同時通訳とは何か?求められる技能や必要となる場面

同時通訳と言えば、プロ野球やJリーグで外国人選手の勝利インタビューの場面など、多くの方が目にしたことがあるのではないでしょうか。外国人選手の傍に通訳者が立ち、インタビュアーと外国人選手のやりとりをその場で通訳していく姿が印象的です。ビジネスの場面でも、グローバル化が進むにつれて国際会議を経験する人も増え、同時通訳が多くの人にとって身近なものになりつつあります。今回は、同時通訳とは何か、通訳者に求められる技能や必要となる場面について解説していきます。

目次

同時通訳の基本

同時通訳とは、国際会議やセミナーなどで使用される通訳の一形態で、話者が話している間にリアルタイムで翻訳し、聴衆に伝える方法です。これには高度な言語能力と集中力、そして瞬時の判断力など専門的なスキルが求められます。

実際には、通訳者は話者の言葉を聞きながら、ほんの数秒の遅れで頭の中で翻訳し、聴き手に伝えます。この方法は、特に国際会議や多言語が交錯するビジネスミーティングで重宝されており、重要な商談の場面などを想定すると、信頼のおける通訳者が必要な場面も多いでしょう。

近年では、技術の進歩によりAIという選択肢も増えてきた通訳業界において、人を介する必要性が高い分野だとも言えるかもしれません。

同時通訳の歴史

同時通訳は、20世紀に入ってから発展しました。特に、第二次世界大戦後の1945年に行われたニュルンベルク裁判での使用が広く知られています。

この裁判では、被告が複数の言語を話すため、通訳の必要性が高まったことで同時通訳のシステムが使われました。イヤホンとマイクが使用され、通訳者にリアルタイムで訳を提供することに成功し、後の国際会議などの通訳の基盤を築いたとも言えるでしょう。

ニュルンベルク裁判の後、特に国際連合での使用により、同時通訳は急速に発展しました。多言語国家の代表が一堂に会する国際連合では、効率的なコミュニケーションが必要不可欠と言え、これによって同時通訳の技術とプロセスが洗練されたことにより、今日見られる形に進化を遂げていきます。

同時通訳の技能

同時通訳者は、文化的背景やニュアンスを理解し、それを別の言語で表現する必要があります。また、専門的な知識が必要な場合も多く、継続的な学習と訓練が不可欠と言えるでしょう。同時通訳者に求められる技能として下記が挙げられ、これらを兼ね備えた通訳者をアサインする必要があります。

高度な言語能力

同時通訳者には、少なくとも2つの言語に対する高度な理解が必要です。これには、単に語彙や文法の知識だけでなく、両言語の文化的背景やニュアンスなどに精通していることが含まれます。

優れたヒアリング能力と記憶力

同時通訳者は、話者の言葉を正確に聞き取り、内容を瞬時に理解し記憶する能力が必要です。これは、リアルタイムでの翻訳に不可欠であり、コミュニケーションを円滑に進めていく上で極めて重要な要素と言えるでしょう。

即時の判断力と対応力

通訳者は、話者の意図や感情を瞬時に捉え、適切な言葉に変換する能力が求められます。また、不明瞭な発言や専門用語に対しても迅速に対応し、適切な意味を伝える必要があります。

集中力と精神的な持久力

同時通訳は高い集中力を要求される作業です。長時間にわたる会議や講演では、持続的な注意力と精神的な持久力が必要になります。

広範な知識と専門性

多くの同時通訳者は、特定の分野(例えば法律、医学、ビジネスなど)に関する専門知識を持っています。これにより、専門的な用語や概念を正確に理解し、適切に翻訳することが可能になります。

社交性とプロフェッショナリズム

同時通訳者は、異なる文化やバックグラウンドを持つ人々とのコミュニケーション能力も必要です。プロフェッショナルな姿勢を保ちつつ、柔軟な対応も求められます。話者が不信感を抱くなど、気持ちよく会話に集中できない状態になってしまっては、会議などの本来の目的を果たすためにマイナスに働いてしまうでしょう。

継続的な学習

言語や世界情勢は常に変化しているため、同時通訳者は継続的な学習と自己改善が求められます。これには新しい語彙の習得、発音の改善、文化的なトレンドへの適応などが含まれます。

同時通訳車には、これら全ての技能を持ち合わせていることが求められます。
同時通訳車には、これら全ての技能を持ち合わせていることが求められます。

同時通訳の技術的側面

同時通訳には、特別な機材が使用されます。適切な機材が準備されることも、質の高い同時通訳には欠かせません。

通訳ブース

同時通訳には遮音性が高く、通訳者が集中して作業できる専用のブースが使用される場合があります。これらのブースは、会議室やイベント会場の中に設置され、通訳者はここから会議やスピーチを聞き、翻訳を行います。

ブースは、通訳者が周囲の騒音から遮断され、クリアに発話を聞くことができるように設計されています。

音声伝送機器(レシーバーなど)

同時通訳には、高品質の音声伝送機器が必要です。通訳者は、ヘッドセットを使用してスピーカーの声を聞き、マイクを通じて翻訳を行います。

聞き手はイヤホンやヘッドフォンを通じて翻訳を受け取る形が一般的です。これらの機器は、クリアで途切れのない音声を保証するために重要と言えるでしょう。代表的な製品としてはPanasonic社の「パナガイド」です。

ワイヤレス技術

現代の同時通訳システムでは、無線伝送技術が広く使用されています。これにより、聞き手は特定の場所に縛られることなく、移動しながら通訳を聞くことが可能です。また、設備の設置と撤去が容易になり、より多様な会場での同時通訳が可能になります。

複数言語対応

国際会議では多言語が使用されるため、同時通訳システムは複数の言語に対応する必要があります。聞き手は自分の言語チャンネルを選択できるようになっており、この柔軟性が国際的なコミュニケーションを容易にすることを可能にしています。

技術的なトラブルの対応

同時通訳の設備は複雑であり、技術的な問題が発生する可能性があります。そのため、技術サポートチームが現場に常駐し、音声の途切れや不具合が発生した場合に迅速に対応する体制が整えられていることが求められます。

リモート通訳技術

近年では、インターネットを利用したリモート同時通訳も増えています。この技術により、通訳者が物理的に会場にいなくても通訳を提供でき、コスト削減や使いやすさの面でも貢献しています。

質の高い同時通訳を実現するためには、優れた通訳者に加えて、現場の規模によっては技術的なサポートも重要になります。
質の高い同時通訳を実現するためには、優れた通訳者に加えて、現場の規模によっては技術的なサポートも重要になります。

同時通訳のご依頼はTMJ JAPANにご連絡ください!

質の高い同時通訳には、必要な技能を備えた通訳者のアサインと、適切な機材を揃え、トラブルに対応できる人員も大切です。

それらを現場の規模感によって判断をすることは、専門の会社に依頼する以外は難しいと言わざるを得ません。

TMJ JAPANでは、経験豊富なスペシャリストが窓口にて対応いたします。適切なプランのご提示から、ご不安な点のご相談など、一括して対応することが可能です。

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