イベントの通訳を依頼するには?種類別の選び方・費用の目安・手配の流れを解説

同時通訳を手配したいが、費用の全体像がつかめない——そんな担当者の方は多いのではないでしょうか。ネットで調べると「半日6万〜10万円」などの相場情報は見つかりますが、実際に何名の通訳者が必要で、機材費はいくらかかり、総額でいくら予算を組めばよいのかがわかりにくいのが現状です。
この記事では、同時通訳の費用構造を「なぜ高いのか」という根拠から解説した上で、TMJ JAPANの料金表・ケース別の総額試算・費用を抑えるポイントまでを一気通貫でお伝えします。稟議書に使えるレベルの費用感を把握していただくことを目指します。
目次
同時通訳の費用が逐次通訳より高くなる理由は、「仕事の難易度」だけではありません。費用の仕組み自体に、高くなりやすい構造があります。
同時通訳は、話者の発言を聴きながら瞬時に訳出するという極めて高い集中力を要する作業です。一人の通訳者が連続して対応できる時間の目安は約1時間であるため、1時間を超える同時通訳は原則として2名以上の通訳者が交代で担当します。
つまり、「通訳者1名の料金」を確認しただけでは、実際の総費用は計算できません。半日(4時間)の同時通訳であれば通訳者2~3名分、終日(8時間)であれば3~4名分の料金が発生するのが基本です。
同時通訳者には、高い言語能力に加えて対象分野の専門知識が求められます。医療・法律・金融・テクノロジーなど専門性の高い分野では、対応できる通訳者が限られるため料金が高くなる傾向があります。
また、実務経験10年以上のベテラン通訳者(クラスS・A)ほど、料金に比例して品質の安定性も高くなるという特徴があります。
同時通訳と逐次通訳では、費用の面でどのような違いがあるのでしょうか。
| 比較項目 | 同時通訳 | 逐次通訳 |
|---|---|---|
| 必要人数 | 1時間超は原則2名以上(交代制) | 1名から対応可能 |
| 機材 | 対面開催では必要な場合が多い(オンラインは不要なケースあり) | 不要な場合が多い |
| 料金水準 | 高い | 中程度 |
| 向いている場面 | 大人数・一方向(講演、スピーチ、プレゼンテーション等) | 少人数・双方向(ディスカッション、議論・会議等) |
上記の表からもわかるように、同時通訳の費用が逐次通訳より高くなる主な理由は下記2つです。
①1時間を超える場合は通訳者を複数名手配する必要があること
②対面開催では専用機材が必要になるケースが多いこと
同時通訳の仕組みや必要な技能については「同時通訳とは何か?求められる技能や必要となる場面」もあわせてご参照ください。
同時通訳の総費用は、大きく3つの要素で構成されます。
通訳者料金は、同時通訳費用の中心となる費用です。半日・終日などの拘束時間と、国内・海外の開催場所によって料金が変わります。
対面での同時通訳には、専用の機材が必要となるケースがほとんどです。主な機材と役割は以下の通りです。
TMJ JAPANでは通訳者の手配から機材レンタルまでをワンストップで対応しています。詳しくは「オールインワン通訳(機材一括手配)」のページをご覧ください。
通訳者料金・機材費のほかに、以下の付帯費用が発生するケースがあります。
TMJ JAPANでは以下の料金を目安として提示しています(税別・1名あたり)。
| 種別 | 同時通訳 | 逐次通訳 |
|---|---|---|
| ライトプラン | 対応不可 | 33,000円〜 |
| 国内半日プラン(4時間) | 65,000円〜 | 59,000円〜 |
| 国内終日プラン(8時間) | 110,000円〜 | 100,000円〜 |
| 海外半日プラン(4時間) | 120,000円〜 | 左記同額 |
| 海外終日プラン(8時間) | 200,000円〜 | 左記同額 |
TMJ JAPANでは、実務経験10年以上を中心とした「クラスS・A」の通訳者をアサインしています。同時通訳は極めて高い集中力と専門性が求められる業務であるため、経験の浅い通訳者では品質が安定しないリスクがあります。クラスS・Aの通訳者を標準とすることで、国際会議やビジネスの重要な場面でも安定した品質を提供しています。
TMJ JAPANでは、パナガイド(Panasonic製無線通信機器)のレンタルにも対応しています。
| 貸し出し期間 | 受信機(1台) | 送信機(1台) |
|---|---|---|
| 1泊2日 | 1,400円 | 2,400円 |
| 2泊3日 | 1,600円 | 3,400円 |
| 3泊以上 | 300円/日 | 500円/日 |
ここでは、実際のシーンを想定した2つのケースで総額のイメージを示します。
総額=通訳者料金×人数+機材費+付帯費用
1時間を超える同時通訳では「通訳者料金×人数(1時間超は最低2名)」で計算することがポイントです。
ケース①の場合:通訳者料金+パナガイドの目安合計:約176,800円〜(税別)
ケース②の場合:通訳者料金+パナガイドの目安合計:約407,200円〜(税別)
| ケース | 規模 | 通訳者料金合計 | パナガイド目安 | 機材(ブース等) |
|---|---|---|---|---|
| ①国内・半日・英日 | 参加者30名・2名体制 | 130,000円〜 | 46,800円〜 | 別途見積 |
| ②国内・終日・英日 | 参加者50名・3名体制 | 330,000円〜 | 77,200円〜 | 別途見積 |
上記は「国内カンファレンス(半日・30名規模)」と「国内カンファレンス(終日・50名規模)」の2パターンを想定した試算です。通訳ブース・音響機材・エンジニア費用・二次使用料(通訳音声の録音がある場合)などは会場規模やイベント内容によって大きく変わるため、上記の合計はあくまで目安としてご参照ください。専門分野・使用言語・開催形式によっても費用は前後しますので、実際の総額はお見積もりにてご確認いただくことをお勧めします。
英語・中国語以外の言語(フランス語・スペイン語・アラビア語・希少言語など)は、対応できる通訳者が限られるため料金が高くなる傾向があります。多言語対応が必要な場合は、早めに通訳会社に相談することが重要です。
医療・法律・金融・テクノロジーなどの専門性が高い分野では、専門知識を持つ通訳者の確保が難しく、料金が高くなる傾向があります。各分野の通訳相場の詳細については「1時間あたりの通訳相場は?通訳分野ごとに徹底解説!」をあわせてご参照ください。
海外開催の場合は通訳者の渡航費・宿泊費が加算されます。オンラインやハイブリッド形式では現地機材が不要になるケースもあり、費用構造が変わります。TMJ JAPANのオンライン通訳については「オンライン通訳」のページをご覧ください。
手配のリードタイムが短いほど、希望の通訳者を確保しにくくなります。TMJ JAPANでは通訳実施日の1ヶ月前を目途に発注いただくことを推奨しています。機材が必要なイベントの場合は、遅くとも10営業日前(2週間前)までに事前打合せを完了させる必要があります。
リードタイムを十分に確保することで、希望のクラスの通訳者を適正料金で手配できます。直前の依頼では通訳者の選択肢が限られ、結果的にコストが上がるケースもあります。
発表資料・専門用語集・進行表などを事前に共有することで、通訳者が内容を把握した状態で当日に臨めます。準備の質が通訳品質に直結するため、資料共有は費用対効果を高める最も有効な方法の一つです。なお、共有いただいた資料や会議内容は秘密保持契約(NDA)に基づいて管理されます。
Zoomなどのオンライン会議ツールを活用した同時通訳であれば、会場機材が不要になるケースがあり、費用を抑えやすくなります。すべての場面で大規模な機材や多人数の通訳者が必要なわけではないため、まず通訳会社に相談した上で最適なプランを選ぶことをお勧めします。
TMJ JAPANでは、同時通訳をはじめとするさまざまな通訳サービスを提供しています。
同時通訳の費用やプランについてお気軽にお問い合わせください。専任のコーディネーターが要件確認から見積もり・当日サポートまで一貫して対応します。
同時通訳の費用を把握する際のポイントを整理します。
通訳会社によって料金体系や通訳者のランクが異なります。まずはTMJ JAPANにご相談の上、詳細な見積もりをご確認ください。詳しくは「TMJ JAPANの通訳サービス」をご覧ください。
国際会議やイベントの通訳については「国際会議の通訳を依頼するには?方式の選び方・費用相場・準備のポイントを解説」「イベントの通訳を依頼するには?種類別の選び方・費用の目安・手配の流れを解説」もあわせてご覧ください。
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